Kellogg説明会

今日は、Kelloggの説明会。

豪華な卒業生陣がパネルディスカッションに来ていて、非常に興味深い話が聞けた。みんな、かなりパンチが効いた肩書きを持っている人なのに、まったく偉そうなところがなく、話もめちゃくちゃ面白く、あっという間に時間が過ぎた。

中でも一番感動した話は、実はKelloggとは直接は関係ないけど、某投資銀行の話。

September 11のあと、初めてマーケットが開く日に、某投資銀行NY本社内で館内放送で流れたその投資銀行トップの言葉。

「今日はどんな(金融)商品でも買って、買って、買い捲れ。今日は株主の利益を考えないでいいから、Funding が尽きるまで買い捲って、市場を下支えするんだ。(投資銀行テロとの戦いに関して出来ることは、)テロなんかでは、資本市場は揺らがないことを証明することだ。(註:ちゃんとメモしたわけじゃないので、発言を修正してしまっているとこもあるけど、趣旨は合ってるはず・・・。)」

結果、この投資銀行は、テロによって市場の価格が下がる中、様々な商品を本当に買い捲って、ちゃんと損をこいたそう。

資本主義の申し子である投資銀行であるからこそ、一時の損を出してでも、市場を支えるんだという気概のある発言に、アメリカの懐の深さを感じちゃいました。残念ながら、僕の文章じゃ鳥肌はたたないと思うけど、僕はこの話を聞いたときには、本当に鳥肌が立った。まぁ、Kelloggの話ではないのだけど。

学校説明会と自分探し

夏になり、スコアメイクだけに集中できていた時期が過ぎ、チラホラと開かれる学校説明会に出席し、自分がMBAに何を求めるのか?、自分にとってベストなスクールはどこなのか?についても真剣に考える必要が出てきた。

一般的にビジネススクール合否を決めるものは三つあると言われており、

・スコア(TOEFL、GMAT)
・エッセイ(就活でいうエントリーシートのボリュームをもっと増やして、中身を濃くした感じ)
・インタビュー(面接)

からなる。

諸説あるものの、一定以上のスコアが出た後は、エッセイ対策をして、他の受験生と差別化を図ることがトップスクールに行くためには必要と聞く。まだ、GMAT、TOEFLともにもう少しスコアアップさせたいものの、より重要度が高いと思われるエッセイ中身を練ったり、そもそもエッセイを練るために重要となる、自分はなぜMBAを取りに行きたいのか?、そのニーズにもっとも合う、自分にとってのベストスクールはどこなのか?について考える時間も増えており、最近では6:4くらいでスコアメイク対策とエッセイ対策に時間を割いている。

学校説明会等で卒業生・在校生の話を聞き、現状でビジネススクールに通うことの意義として出てきたものを整理すると、

ハードスキル
・Strategy、Marketing、Finance、Accounting などの経営に必要なハードスキルを学ぶためだけに行くなら、時間・お金をかけて留学する必要はない。本を買って、自学自習するか、国内のビジネススクールに行けばいい。そもそも仕事の知識を学ぶのに仕事以上に優れた場はない。
・ハードスキルに関する授業の質だけを考えた場合、おそらくトップ20のビジネススクールなら得られる知識に差異はない。
・とはいえ、Financeのスキル等は即効性があるものもある。
ソフトスキル
・ハードスキルに比して価値があるのが、ソフトスキル面。自分のコミュニケーションスタイル、マネジメントスタイル等のソフトスキルをフィードバックを受けながら、体系的に見直すことができる。
・授業で習ったことは正直忘れるが、将来的に自分の中に残る本当に価値のあるものは、ビジネススクールで体得する「ものの考え方」「問題との向き合い方」「多様なバックグラウンドを持つ人間とのコミュニケーション・チームワークの仕方」。
・仕事という(ヒエラルキー・明確な命令体系・インセンティブ体系をもった)場を離れて、お互いにフラットな状態で、一つの問題を解決するためチームワークをすることを通じて、自分のマネジメントスタイルを見直すことができる。
キャリアチェンジ
・(リーマンショック後は一概には言えないものの)PE、投資銀行、コンサル等の一部業界に行く際には有効な手形として機能する。
・チャンスがあふれているものの、積極的に活用するかどうかは本人次第。アメリカの学生等は、入学する前にどうやって二年間を活用するをよくプランニングし、入学後から積極的に興味のある企業、業界に入れるよう行動を起こしているもの。
学校選び
・在校生、卒業生等の人と会い、フィットするかとどうかが全て
・Campus visit はすべき。しないと学校が自分に合うかどうかは分からない。

最後の学校選びのポイントは、日本的な感覚では、受験というより就活。
いかに自分の行きたいスクールから合格をもらうかという観点から見ると、多くの卒業生がハードスキルについては割と淡白なコメントをする一方で、エッセイにおいては、ハードスキル面でビジネススクールから何を得たいのかという面も強調することが必要な模様(採用担当は、ビジネススクールを一義的にはAcademic の場として捉えているといことかと)。最終的には、学校の情報収集もさることながら、いかに他の候補生と差別化できるオリジナルなストーリーを説得力をもって語れるかが大事な気もする。

学校選びの切り口について改めて整理すると、
ハードスキル
・自分の学びたい分野に強い学校が望ましいが必要条件にとどまる。かつ、学びたい分野にもよるが、General Managementという切り口で考えると、ニーズを満たす学校は複数ある模様(というか、どこも基本的には満たすのか??)。
・ディスカッションが多いと思われることから、学びを多くするためにも、生徒の質は高いほうが望ましい。在校生、卒業生から推測すべし。
ソフトスキル
・学生同士のインタラクションから学ぶことが多いと思われるため、Team work、課外活動等積極的にLeadershipを発揮する機会を多く得られることが重要。
・在校生や卒業生と自分がフィットすると思うこと、学校の考えるLeadership 教育、方法論について共感できることが重要

こういう風に選抜されるプロセスを経て、半ば強制的に「自分は何がやりたいのか?何をやり遂げてきたのか?」みたいなことを考えるもの、なかなかいい機会。悔いがないよう、引き続き全力で頑張ろうと思います。

初GMAT

初めてGMATを受けてきた。

トップスクールにおいて競争力があると一般的に言われているスコアが800点満点中700点以上のため、目標を700点においてきた。

結果は、惜しくも690点(Q:50、V:33)・・・。

AWA(エッセイ)、Quantitative(算数・数学)、Verbal(英語)の3セクションから構成されるのだが、Verbalが振るわず。AWAのスコアは20日待たないと判明しないのだが、こちらも手ごたえがなかったので、しょうがない。

前回ブログを更新した5/23以降は、GMATの勉強に専念しており、GMAC(GMAT主催者)が提供しているGMAT Prepという練習用のソフトではなかなかいい結果が出ていたので(690点→740点→700点→740点)、一発で行けるかなと目論んでいたが、甘くはなかった。

来月8/10に目標達成すべく、もう一回気合入れなおして頑張ります。

TOEFL終了

なかなかスコアが伸びず、時間がかかりそうだなと覚悟を決めていたTOEFLで110点(R:30、L:30、S:22、W:28)が出た。

5月の頭に受けた分なのだが、正直手ごたえがいまいちだったため、105点行けばいいなと思っていた。しかし、スコアを見たら110点だったので、寝起きに興奮しすぎて、ちょっと疲れた。そんな喜ぶくらい、TOEFLは気の重いハードルだった。

今回は、Writingが伸びたことが大きかったが、4つのセクションで万遍なく、高得点が必要とされ、Speaking、Writingは、出題される問題との相性も問題となる。Speakingのスコアは結局全く伸びなかったけど、目標スコアが出たので、TOEFLはおしまいにしようと思う。めでたし、めでたし。

しばらくは、GMATに集中しようと思います。

しかし、この前からはじめたSkypeを利用してのSpeakingのレッスン、その効果を試すことなく終わってしまいそう。結構時間もかけたし、1時間で12,600円もしたのに・・・。

最近のオススメ

『巨大銀行の消滅 長銀最後の頭取10年目の証言』

サブタイトルにあるとおり、長銀の最後の頭取の人が、長銀が倒産に至った経緯を記した本。無茶苦茶面白く、一気に読んでしまった。

歴史的事実を再確認するという価値のみならず、長期資金を出すという使命を持って生まれ、その使命を終えた後に、金融機関がどのように社会に価値を出すべきなのかという点からも、非常に考えさせられる。社会が成熟し、国内の設備投資需要のみでは、国内の資金を使いきれなくなった状況下において、金融機関が収益を持続的に獲得していくにはどうすべきか?ビジネス環境の変化の激しい現代の日本において、長期資金をローンで出すことは持続可能なビジネスなのか?等など、色々と考えるきっかけになります。

原始焼七代目 寅

表参道の小道の突き当たりくらいにある飲み屋。お店の真ん中に炭火のグリルがあって、そこで魚とか肉とか野菜とかを焼いてくれる。炭火焼以外のつまみも基本うまい。日本酒が充実。

でも、なんといっても、ここの魅力は焼きおにぎり。世界一うまい!僕は、隠れ焼きおにぎりフリークですが、ここのは絶品です。

TOEFLについて

昨年末に社内の海外派遣に受かり、2010年秋のビジネススクール入学を目指して、勉強を始めたわけだが、せっかくなので、その経過を今後出来る限り記して行こうと思う。途中で進捗が思わしくなく、人の目に触れるのが痛くなってきたら、辞めると思う。が、そんなネガティブなこと、今から気にしてもしょうがないので、自分を追い込むためにも、書いてみようと思う。

日本人である僕は、アメリカの大学院(アメリカのビジネススクール志望のためアメリカのプロセスしか知らない)留学の資格として、TOEFLを受験し、学校ごとに定めるスコアをクリアする必要がある。多くのトップスクールがiBTで100点(満点は120点。Reading、Listening、Speaking、Writingの4セクションからなり、各セクション30点満点で合計120点。)を最低ラインとしているが、実際のところ110点は必要というのが、世間的な水準のようだ。

1月から本格的に勉強を始め、1月末、2月末と受けたが、101点(R29、L28、S22、W22)、102点(R28、L28、S22、W24)と地道すぎる進歩を遂げている。正直、2月末の試験は1月末に比べ、手ごたえがあったが、1点しか変わっていない。Reading、Listeningは気を抜かなければ、安定したスコアが出そうだが、Speaking、Writingは一層の改善の必要あり。Speakingは、スピードを若干落として、明瞭にしゃべることを次回(3月末)は意識しようと反省中。また、どうせ留学中にも必要になるので、英会話も始めようと今更ながら思っている。Writingは、Independent(お題を与えられて、自由に書く設問)は悪くないので、Integrated(文章を読んで、短い講義を聴いて、それについて書く設問)のスコアアップに重点的に取り組もうと思う。英語は苦手ではないという驕りが、満点近いスコアが必要とされるテストにおいて、伸び悩みの要因であることは間違いない。

エッセイ・志望校選びにも時間がかかることを考慮すると、GMAT(ビジネススクールにおけるセンター試験、ネイティブも受ける)の準備もそろそろ始めたい。そう考えると、早朝と帰宅後の2つに一日の勉強時間を分けて、それぞれ違う能力を伸ばすのがいいかなと考えているが、朝の意志の弱さには自信があるだけに、どうなることやら。

仕事をしながら勉強もしていると、時間が足りなかったり、考えるべきことが多かったりと、何かとストレスを感じることが多い。しかし、そんな自分のキャパシティの低さについて考えていると、ふとこの機会は、自分の弱みを再認識し、それを乗り越えて結果を求めていくいいチャンスな気もしてくる。というか、そう信じるようにしている。

とりあえず、明日朝起きれるよう、頑張ります。

NY3日目

今日は、METに行く。もともとNYに来たら、MOMAとMETにだけは行こうと決めていた。それだけに、非常に楽しみにしていたのだが、実際に行ってみると、予想以上に作品の規模・質ともに充実している。作品のバラエティや個々の質の高さはオルセー並みだし、美術館の広さは、それを上回るんじゃないかと思う。夕方からNFL(アメフト)の試合を観に行くことになっていたため、ここでも時間切れのため、全ての作品を満足行くまで見ることは出来なかった。

反省:アメリカの美術館・博物館はでかいので、行く日には他の予定を入れないこと。

夕方から、NFLの試合を見るため、バス停を向かう。もともとアメフトのルールなんてさっぱり分からないし、特別な興味もないのだが、現地在住の友人が駐在仲間から誘われたついでに、友人と僕も便乗して観に行くことにする。ネットオークションで買ってくれたため、200ドル以上した。地元チームのプレーオフ出場がかかった試合だけに、人気が高いらしい。

会場に着くと、すでにすごい人ごみ。試合会場の独特な、お祭りのような、どこか殺気立ったような雰囲気は、ヨーロッパで観たサッカーの試合に近いものを感じる。セキュリティーチェックが厳重で、それに関するアナウンスが不十分なため(または、僕らが完全に見落としていたため)、若干時間がかかったものの、無事入場し、席に着く。かなり前の相当いい席(ルールが分かって、アメフトを楽しめれば、だけど)。

試合は、プレーオフがかかっていたため、途中まで盛り上がるも、途中から地元チームの負け気配が濃厚になり、気付けば白けた場内が雰囲気に。友人と僕にいたっては、ルールも分からないし、でかい男たちがボールに群がっては、倒れこんでの繰り返しを見せられ、何だか訳分からないし、たまにいいプレーと思えば、相手チームだしの繰り返しで、途中で飽きてしまった。とはいえ、アメフトの本場で試合を観るなんて経験はレアなので、やってみてよかった。

夜は、試合を見に行ったメンバーで韓国焼肉を食う。韓国人がやっている焼肉って、日本の霜降り重視の焼肉と違い、「肉の味」っていう味がして、僕はうまいと思っている。日本で焼肉に行くと、霜降り崇拝が横行していて、安っぽいけど個人的にはうまい肉を堪能できないので、この機会に味わっておいた。