餃子のテムジン

福岡のチェーン店でテムジンという餃子屋がある。

酒の種類も少ないし(焼酎とか銘柄が選べない)、別に飯も特別うまいわけではなく、なんとなく大衆餃子屋って感じで、しかもチェーンなんで、高いわけがないと思い、気の向くままに食べては、会計のたびに実は安くはないことを思い知る。

で、今日はディールも終わり、うつ病なんじゃないかってくらい勤労意欲がないため、景気づけにテムジンに行った。

それで、餃子をモグモグと食べていたのだが、あることに気付いた。

餃子は、パスタです。

テムジンの餃子は、中身の餡(肉と野菜がぐちゃぐちゃになって詰まっている部分)が少ない。その分、その場で打っている皮がモチモチしててうまい。

そんなことを考えていたら、餃子は、実は、中の餡が主役ではなく、あくまで皮、イタリアンで言うパスタ部分が主役じゃないかと気付いた。このパスタな部分をおいしく食べるために、中の餡やら醤油やらラー油やら酢やらがいるのである。スーパーのぺらぺらで歯ごたえのない餃子の皮に欺かれていたが、餃子の本質に気付いた一日だった。