たまには会社の話

僕の働いている会社(正確には現状会社ですらない)は、来年株式会社化し、ゆくゆくは民営化するので、これまでように「政策的意義」重視から「ビジネスとして成り立つこと=適切なリターンを得ること」を意識し出している。

中には「これまで儲けることをやってなかった組織がいきなり変われるはずがない」という悲観論を聞くこともある。

でも、果たして本当にそうだろうか。民営化の計画は「来年株式会社化→5-8年かけて政府が保有株を徐々に売却」というもの。少なくとも5年は政府の関与が残る(=たぶんつぶれない)のである。

上場企業の中期経営計画など見ると、大体3-5年のスパンになっている。民営化までに少なくとも5年間あるということは、十分に一度は中期経営計画を消化した上で、市場競争に望めるということだ。この時勢に5年も結果を出すのを待ってもらえる経営者がいるとは思えないし、5年では会社が変われないという説は、不安な人のぼやきであり、根拠はない。

5年の準備期間があるのなら、今は5年後のあるべき姿を考え、その上で5年後に理想の姿になっているための1年目であるべき。でも、会社の雰囲気はもっと短期的になっている印象を受ける。僕もなんだかそんな雰囲気に飲まれていたけど、不安なときこそ、リスクとチャンスをきちんと捉えて行動しないといけないなと反省。