NY1日目

普段の仕事の日には、8時にもろくに起きれないくせに(始業は8時55分!)、今日はきちんと朝5時過ぎに目を覚まし、支度をして家を出る。NYに出発する日。寝坊するわけにはいかない。


NYまで福岡から直行便はなく、羽田で乗り換えて、JFK空港に向かうことになる。福岡〜羽田は、当然のように爆睡。羽田で乗り換えると、なんとビジネスクラス。休みが近くなり、ビジネスユースが少ないせいか、席が空いていたのだろう。ラッキー。


NYとは時差が14時間あり、日本時間では26日昼前に羽田を出るのだが、NY到着は26日の朝になる。26日を二回過ごすことになるため、本来ならばフライト中に眠っておいたほうがいいのだが、普段はゆっくり自分だけの時間が取れないので、NYまでの12時間を読書したり、映画見たりしつつ、つい満喫してしまい、あまり眠れなかった。


空港からNY滞在中に泊めてもらう友人宅までは、タクシーで55ドル程度。だが、バスで行けば15ドルになるので、バス乗り場を探す。空港の人に教えられた場所で待っていると、ちょっと大型の車が来た。運転手に「中心地に向かうバス?」と聞くと「そうだ。19ドルだ。」というので、乗車。同乗者は、カリフォルニアから来たアジア系の人一名。だらだらとたわいもない話をしながら、中心へと向かう。40分くらいで、中心地に到着。降りるときに金を払おうとすると、なんと乗車代が190ドルもすると言い出し始めた。理由を聞くと、1ZONEにつき19ドルで10ZONE進んだから、190ドルだとか言っている。学生のころの旅行では、こういうときは徹底抗戦していたのだが、この日はなぜか眠くて疲れていたせいもあってか、普通に払ってしまった。バスに乗ろうとけちって、結局損した。


なんとなく負けた気分になったのだが、今日は昼に一件重要な約束があり、落ち込んでいるわけにもいかない。福岡の仕事先の人に紹介してもらった、HBSの卒業生の日本人とランチをすることになっているのだ。予約してもらっていたシーフードレストランに向かう。会ってもらう予定の人とは、メールでやりとりしていて、時間と場所を決めていたのだが、よくよく考えると、当日その場所に行って、お互いメールの相手を見つける方法について(携帯で電話するとか自分の身なりと身長などを予め知らせておくとか)打ち合わせをしていなかった。若干不安を感じつつ、お店に入ると、奥で手を振っている人がいる。一安心。会ってもらった相手の人は、08年のHBS卒業生で、今はNYのファンドで働いている。思っていたより、ずっと若い人で、つい最近卒業したばかりだったので、アップデートされた話が聞けた。さらに、もともとが証券会社勤務なので、金融機関勤務の僕にとっては、非常にためになった。入学許可を得るためのTIPSや卒業後の進路の話もためになったが、留学が身近に感じられモチベーションが高まったのが、何よりの収穫だった。ご飯もすごいおいしかった(初対面なのにおごってもらっちゃったし)。


その後、その人と別れ、再度友人宅へ戻る。この友人の家、NYのど真ん中、タイムズスクエアの近くに位置し、しかも新築。広い。きれい。ありえない。でも、観光するには最高の場所で、泊めてくれる友人に大感謝。その後は、もう一人高校時代からの友人が無事合流し、三人で軽く飲んで、寝た。この日は疲れていて、バカタクシーのせいでへこんでいたことも重なり、どうもNYのごちゃごちゃ感が好きになれないまま終わった。