色々と備忘録的に

今日、ある案件が山①を越えたのだが、反省を備忘録としてまとめると、

まず、金融機関で働く身としては、

  • いかに定量化しづらいリスクを評価するか
  • その上で、どのようにリスク・リターンの評価を行うか
  • 案件のリスク評価を正確に行ったうえで、いかに高いリターンを狙うか

という三点については、非常に考えさせられた。

純粋なコーポレートの信用リスクをとる案件ではない際のリスク評価を標準化するのは難しいが、今後常に意識すべきテーマである。自分たちがとっているリスクの本質は何で、そのリスクが顕在化する可能性はどのくらいなのか、具体的かつ定量的な評価ができるよう頭を絞る必要がある。他者が、容易に評価できないリスクを評価できてこそ、アービトラージを取る機会が生まれると思う。

また、より個人的なことでは、

  • 常に「自分の主張は何か?」「本当にそうか?」「本当だとするならば、それはなぜか?」と自分に問う
  • 「なぜか?」という問いに対する返答は、実態を想像できるよう具体的かつシンプルにする
  • 関係する事象の複雑さにだまされず、問題の本質の分析に徹底してこだわる
  • 三者に説明する際には、自分の主張の前提となっている条件を過不足なく整理し、シンプルに伝える

分析においては、

  • スタート時点で、案件のメインテーマを仮定義し、それを検証するために必要なアクションを洗い出す
  • 常に、自分がどのような前提・考えに基づいて分析を進めているのか、そもそも何を検証するための分析なのかについて意識的でいる

つまり、仮説→検証というプロセスをいかに意識的に高いレベルで繰り返せるかというのが今後の課題。また、投入した時間とアウトプットのレベルの比較にも今後はより厳しくなっていく必要があると感じた。