イケてない発言をするメリット

二年目になったせいか、一緒に働くメンバーのせいかは分からないけれど、仕事において自分の意見を言う機会が増えた。

発言の回数が増えると、もちろん論点を外している発言やイケてない発言も増えてくる。でも、別にいいやって思っていて、自分なりに考えた結果なら相手の反応によらず、言いたいことを言っている。

僕はかなりリスク回避的だと思うのだが、なんで積極的に間違いを犯してでも、自分の意見を言うようにしているのか、自分でも疑問だったので、考えてみた。

よく考えてみると、「イケてない発言」自体は、たいした問題ではない。というか、「イケてない発言」はもともと頭の中に「イケてないアイディア」がある結果生まれたに過ぎず、原因は「イケてないアイディア」にある。

仮に、アホな自分をさらすリスクを嫌って黙っていると、頭の中にある「イケてないアイディア」は世に出ることなく、頭の中にとどまり続ける。その結果、周囲の人間に、自分のアイディアのイケてなさを指摘してもらうチャンスを逃すことになる(病気に例えると、実は癌を患っているのに、検診に行かず判明しないから、癌じゃないと信じているような怖い状況)。

一方、アホと思われつつも発言することで、頭の中のアイディアが周囲の評価にさらされ、ブラッシュアップする機会を得る。

結果、今の立場は、基本的にアホと思われても痛くもかゆくもないので、自分の意見をどんどんぶつけることが、実は一番リスク回避的な行動なわけだと気付いた。