突然ベトナム 〜一日目・ホーチミン〜

水曜の昼休みにホーチミンイン、ホーチミンアウトのチケットを取ってから、仕事を片付けるため、ドタバタと過ごしていた。木曜の夜、最後のメールを送信し、終電に乗るべく走りながら、「本当にやるべきことをきちんとしたのだろうか?」と少々不安に感じたが、ベトナムに来てしまった今となっては後の祭り。

空港から中心部に向かうために拾ったバイクタクシーは、車とバイクが車線を越えて入り乱れる中を走っていく。ドライバーも僕もノーヘル。何かあったら無事ではないだろう。しかし、周りを見ればみんなノーヘル。いまさら心配しても仕方ないと割り切ってしまえば、逆にノーヘルのほうが風が気持ちよく楽しいじゃんという気がしてきた。

安宿が多いといわれる通りに着いたので降ろしてもらう。会社で借りた地球の歩き方は02−03版と少し古いので、道を通りかかったバックパッカーに宿の相場を聞き情報をアップデート。どうやら$10くらいらしい。寝不足のせいか疲れていたので、一軒目のホテルに$10で泊まることにした。

少し休憩してから、街の雰囲気と規模を知るべく、ブラブラすることにする。タクシーを使うと方向感覚・距離感がつかめないので、最初は歩くに限る。地図を見ると、東側にサイゴン川があるので、とりあえず川沿いに歩こうと思い、川まで出てみた。

サイゴン川は残念ながら汚く、あまり和みスペースではなかった。しかし、街の雰囲気・規模はつかめ、基本的にどこも徒歩で行けそうだと目途がついたのが収穫だった。

歩いていると道端に食べ物の屋台が多く目に付く。ベトナムはご飯がうまいとよく話に聞いている。これは食べるしかないと思い、目のあったおばちゃんの店に決める。

メニューは、肉(たぶん豚)を香草で巻いて、たれで味付けして焼いたもの。これを、ライスペーパー(むしろゴク厚のオブラートといった趣)にのせ、ハーブなどを巻いてパクリ。ハーブは、ミント系のものとシソ系のものの2種類。見た目はいかにもフレッシュ、さっき道端で摘んできましたって感じで、食欲をそそるものではないが味のほうはいい。調子乗って、ハーブばかりバクバク食べてしまった。

ホーチミンは飯はうまいが、少々騒がしいので明日はチルアウトしに、リゾートに行くことにした。