白シャツラバー

今年はセールなのに、何にも買ってなかった。

正確に書くと、セールなのにユニクロでセールとは関係なくポロシャツとTシャツを一枚ずつ買っただけだった。
余談なのだけど、最近はユニクロの服が相当進化していて、うっかりするとお気に入りの服が全部ユニクロになっちゃうんじゃないかと危惧するくらいのレベルに達している。まぁ、どうせ地味な服が好きだから、ユニクロ着てても、他のブランド着てても周りは気付かないと思うけど。

本筋に戻って、今日は日曜だけど、わりとヘビーに働く日と決めていた。今取り掛かっている案件をきちんと仕上げることができたら、自分の中でレベルアップだなって位置づけの仕事なので、別に働くのは嫌じゃなかった。

でも、ちょっとくらい自分を甘やかしたくなり、途中にあるショップにフラッと入ってみた。

その店は、通勤経路の途中にあって、6畳もない店内にkolorとかmichael tapiaとかstephan schneiderとか渋めのセレクトの服が置かれている。店長のおやじも渋い。

店に入ったときは、買う気はなかったはずなのだけど、店長と話しながら、なんとはなしに服を見ていると、ムクムクと買ってもいいんじゃないか、という気が沸き起こってくる。でも、今日は帰ろうと思って振り返ったところで、偶然マイケル・タピアの白シャツと目が合ってしまった。

すかさず横から店長が、「そのシャツ、僕が今着ているやつなんですよ」とか言ってきた。チラッと見てみると、ほどよく細身でかっこいいじゃんか。そんな僕の気の緩みを感じ取ったかのように、「普段はこの価格じゃ買えないですよ」と「タピアはユーロ高で来年から35000円くらいするようになるんですよ(タピアはアメリカ人じゃないのか?)」とか畳み掛けてきた後、「せっかくだから、試着だけでもどうですか?」と決め台詞。

そう言うなら試着くらいはと思い、試着してしまった。2秒で気に入り、ビザでお支払いしてしまった。

いい服は試着した時点で、負けです。